物理学史研究会編「物理学古典論文叢書4 相対論」東海大学出版会(1969年刊)より引用。左欄に記入の数字は原論文のページ数です。
Lewisは、化学反応のさいに質量保存の原理が成立するかどうかを実験的に検証しようとしたH.H.Landoltの研究に刺激されてエネルギーと質量との関係に関心をいだき、輻射圧の考察から相対論とはまったく独立に、物体のエネルギー変化は質量変化を伴う事を結論し、質量は物体に固有であるという考えを訂正していわゆる相対論的質量の表現形を導いた。
この論文は難解ですが、Pauliが明快に解説(別稿「Einsteinの公式 E=mc2 の証明」4.[補足説明2−2])しています。