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ダーウィンの「種の起源」

 チャールズ・ダーウィン(Charles Robert Darwin)「自然淘汰、すなわち生存闘争において有利な品種が保存されることによる種の起原について」「On the Origin of Species by Means of Natural Selection, or the Preservation of Favoured Races in the Struggle for Life」

 以下は、内山賢次、石田周三によって訳された「種の起源 第六版」河出書房 世界大思想全集38巻(昭和29年刊)からの抜粋。

種の起原に関する学説発展の歴史的概観・・・・本書第一版刊行以前のこと

緒論

第1章 飼育の下に生ずる変異
 変異性の原因・・・・習性と諸部分の用・不用の効果・・・・相関変異・・・・遺伝・・・・飼育変種の形質・・・・種と変種の区別のむずかしさ・・・・一つまたはそれ以上の種から生ずる飼育変糧の起原・・・・家鳩の種類、その差異と起原・・・・古代に行われた淘汰の原則、その効果・・・・方法的淘汰と無意識的淘汰・・・・飼育生産物の未知な起原・・・・人間の淘汰力に有利な諸事情

第2章 自然の下に生ずる変異
 変異性・・・・個体の差異・・・・疑わしい種・・・・広く分布してひろがっている普通の種が最もよく変異する・・・・どの地方でも大きい属の種は小さい属の種より頻繁に変異する・・・・犬きい属のうちの多くの種は相互に密接に、但し等しくなく関係し、且つその分布範囲がかぎられている点で変種に似ている

第3章 存競争
 生存競争と自然淘汰との関係・・・・広い意味でつかう生存競争という言葉・・・・増加の幾何級数率・・・・帰化した動植物の急速な増加・・・・増加妨害の性質・・・・普遍的な競争・・・・気侯の効果・・・・個体数による保護・・・・生存競争のときにあらゆる動物や植物の相互の間にみられる複雑な関係・・・・生存競争は同じ種の個体の間と変種の間とに最も烈しく、往々にして同じ属の種の間でも烈しい・・・・生物と生物との関係はあらゆる関係のうちで最も重要である

第4章 自然淘汰、または最適者の生存
 自然淘汰・・・・人為淘汰の力との比較・・・・そう重要でない性質におよぽすその力・・・・あらゆる年齢と雌雄とにおよぽすその力・・・・性淘汰・・・・同じ種の個体の間に行われる交雑の一般性について・・・・自然淘汰の結果に有利およぴ不利な事情、却ち交雑、隔離、個体数・・・・緩慢な作用・・・・自然淘汰に原因する絶滅・・・・ある狭い土地に住む者の多様性や帰化に関連のある形質の分岐・・・・自然淘汰が、形質の分岐と絶滅によって、共通の祖先より生じた子孫におよぽす作用・・・・あらゆる生物が群をなすことの説明・・・・体制の進歩・・・・保存された下等な形・・・・形質の寄りあい・・・・種の限りなき増加・・・・要約

第5章 変異の法則
 変化した条件の効果・・・・自然淘汰と結びついた用・不用、飛翔と視覚の器官・・・・順化・・・・相関変異・・・・成長の償いと節約・・・・えせ相関・・・・数の多い、痕跡的な、組織の劣等な構造は変異し易い・・・・異常に発達した部分は趣めて変異し易い、種的形質は属的形質よりも変異し易い、第二次性形質は変異し易い・・・・同じ属の種は同じように変異する・・・・長く失われていた形質へ返ること・・・・要約

第6章 この理論の困難
 変化を伴う由来の理諭の困難・・・・過渡的変種のないこと、少いこと・・・・生活習性の推移・・・・同じ種における習性の分れ・・・・縁の近い種と習性に著しく差のある種・・・・極めて完全な器官・・・・推移のしかた・・・・困難の例・・・・自然は飛躍をしない Natura non Facit saしtum ・・・・あまり重要でない器官・・・・器官はあらゆる場合に絶対的に完全ではない・・・・自然淘汰の理諭によって包括された型の一致およぴ生存条件の法測

第7章 自然淘汰説に対するさまざまな異論
 長寿・・・・変化は必ずしも同時には起らない・・・・直接に役にたたないように見える変化・・・・進歩的発達・・・・機能の上で重要でない形質は最も永久的である・・・・自然淘汰は有益な構造の初めの階段を説明するにたりないという想像・・・・自然淘汰を通じて有溢な構造が得られることに干渉する諸原因・・・・機能の変化に伴う構造の段階・・・・同じ綱に属するものにあって、同じ源から発逮した非常にちがった器官・・・・大きな、そして突然の変化を信じない諸理由

第8章 本能
 習性に比すぺきものだが、しかしその起原を異にするところの本能・・・・段階をなせる本能・・・・アリマキとアリ・・・・本能は変異する・・・・飼育本能、その起源・・・・カッコウ、モロトルス、ダチョウおよぴ寄生蜂の自然本能・・・・奴隷をつくるアり・・・・ミッバチ、その巣房をつくる本能・・・・本能と構造の変化は必ずしも同時的ではない・・・・本能の自然淘汰の理論の困難・・・・中性または生殖不能の昆虫・・・・要約

第9章 雑種
 最初の交雑の生殖不能とその雑種の生殖不能との区別・・・・普遍的ではなく、交雑によって影響され、飼育によって除かれる、いろんな程度の生殖不能・・・・雑種の生殖不能を支配する法則・・・・生殖不能性は特別に賦与されたものではなく、自然淘汰によって作用されない他の差異を基礎とした偶然的のものである・・・・最初の交雑と雑種の生殖不能の諸原理・・・・変化した生活条件の効果と交雑との平衡現象・・・・二形性と多形性・・・・交雑された変種、その雑種的子孫の生殖可能性ということは普遍的でない・・・・生殖不能性と無関係に比較された種間雑種と変種間雑種・・・・要約

第10章 地質学的記録の不完全
 今は中間の変種がないということについて・・・・絶滅した中間変種の性質と、その数恒ついて・・・・蝕剥と堆積の率から推算した時間の経過について・・・・年月によって概算された時間の経過について・・・・我々の古生物学的収集の貧弱さについて・・・・花崗岩地域の蝕剥について・・・・どの層にも中間変種の存在しないことについて・・・・種の諸群が突然に現れたことについて・・・・既に知られているうちでいちぱん下の化石層に突然それが出現したことについて・・・・生物が棲める場所としての地球の古代について

第11章 生物の地質学的継承について
新しい種がおもむろに相続いて魂れたことについて・・・・その変化のいろいろな度含について・・・・一度なくなった種は再ぴ現れない・・・・種の群が現れたり消えたりするのは単一の種と同じ一般的法則に従う・・・・絶減について・・・・世界じゅうで生きものが同時に変化することについて・・・・絶滅種の互いの間の、並びに現存種との類縁について・・・・古代の形の発達状態にっいて・・・・同じ地域の同じ体型の継承について・・・・前章と本章との要約

第12章 地理的分布
 現在の分布は物理的条件の差異では説明できない・・・・障碍物の重要さ・・・・同じ大陸の産物の類縁・・・・創造の中心・・・・気侯や土地の高低の変化、ならぴに時々の原因による散布の方法・・・・氷河時代におげる散布・・・・南北におげる交互的氷河時代

第13章 地理的分布(つづき)
 淡水産のものの分布・・・・大洋の島の生物について・・・・両棲類と陸棲哺乳類の欠けていること・・・・島の生物と最も近い本土の生物との関係・・・・最も近い根源に発して後に変化を示す植民・・・・前章と本章の要約

第14章 生物相互の類縁・形態学・発生学・痕跡器官
 分類・群に従属する鮮・・・・自然系統・・・・変化を伴う由来の理諭にもとづいて説明された分類上の規則と困難・・・・変種の分類・・・・常に分類に用いられる由来・・・・相似的および適応的形質・・・・一般的の、複雑な、放射的な類縁・・・・絶滅は群を別ち、決定する・・・・形態学・同じ綱の個体間におげる、また同一個体の諸部分の間における形態学・・・・発生学・幼少時代に起らないで、相当する年齢に遺伝される変異によって説明されたその法測・・・・痕跡器官・その起源の説明・・・・要約

第15章 約説と結論
 自然淘汰理論に対する異諭の約説・・・・この説に有利な一般的および特殊的事情の約説・・・・種の不変性が一般に信ぜられる原因・・・・自然淘汰理論はどこまで拡げられるか・・・・これを博物学の上に採用した効果・・・・結諭

術語解説

索引

 この本は、正直なところ読み進むのがとてもシンドイ本です。何度挑戦しても、いつも途中で挫折。

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